新田康仁(静岡・74期・34歳)が待望のビッグ初制覇! 競輪真夏の夜の祭典・第4回ナマーナイトフェスティバル(G2)の決勝は7月20日、三重県・四日市競輪場の最終第9Rにて争われた。予選を4・33の特大ギアで快勝した山崎芳仁が人気を集めた大一番は、渡部哲男―石丸博之、山崎―兵藤一也、井上昌己、稲垣裕之―加藤慎平―新田―内田慶の並びから、稲垣ラインが赤板前で上昇、山崎にフタをしながら打鐘を迎えると抑え先行に出て最終ホームから一気にスパート。すかさず山崎も5番手につけるが、車間が開き逆にバックで渡部に内をすくわれる。快調に風を切った稲垣の3番手から新田が3角から満を持して捲り発進、一気にスピードに乗せ直線で前の加藤、稲垣を差し切った。
デビュー15年目にして待望のビッグタイトルを手にした新田は、これまでを振り返って「長かった」と感無量の様子。「静岡の皆にアンダーシャツにサインをしてもらって走った。皆の応援が後押しをしてくれた感じです」と今年G1・2勝の渡辺晴智に続く静岡勢のタイトル制覇に、同県勢の支えあり、をしっかりとアピールしていた。 |