飯嶋則之(栃木・81期・29歳)が執念の番手差しでビッグV2を飾った―。
ふるさとダービー福井(G2)の決勝は8月26日、福井県の福井競輪場最終第11Rで争われた。地元近畿の稲垣裕之、関東期待の平原康多の対決が軸となった一戦は、稲垣―浜口高彰、武井大介―丸山啓一、岡部芳幸―坂本英一、平原―飯嶋―山口貴弘の並びから、赤板で平原が上昇すると、岡部も合わせて上昇し、打鐘で稲垣を抑えたところを、平原が2センターから山おろしで一気にカマして主導権。一旦後方に下げた稲垣がすかさず巻き返し、飯嶋のブロックを交わし最終バックでは平原との激しい叩き合いとなる。対して一度は平原から離れた飯嶋が気迫の猛追劇を見せ、4角で稲垣をどかし、直線では中割り強襲の山口を内に締め込み、ゴール前平原を差し切った。2着平原、3着坂本。
「途中は慣れてしまって平原君には申し訳ない。9月(オールスター含め)はあっせん停止なので、その分ここに集中できたと思います」と飯嶋。賞金ランクも10位に浮上し、2年連続のグランプリ出場の夢を10月からの猛スパートに賭ける。 |