堂々の逃げ切り! 稲垣裕之(京都・86期・31歳)が待望の地元記念を初制覇した―。
京都向日町競輪の開設58周年記念「平安賞」決勝は9月3日の最終第11Rで争われた。地元から唯一人優出した稲垣、武田豊樹、海老根恵太の自力型3者の激突が注目されたレースは、海老根―兵藤、稲垣―前田卓也―中沢央治―西岡正一、武田―神山雄一郎―山口貴弘の周回から赤板で上昇した武田が打鐘で先行態勢に入ると続いた稲垣がすかさず4角から叩いて出て最終ホームで主導権。4番手についた武田が2角から捲るが伸びを欠き、前田にも届かず失速。スピードに乗せた稲垣が前田の直線追い込みも寄せ付けず押し切った。過去に昨年のふるさと松阪、2回の記念優勝のある稲垣だが、地元記念優勝は初めて。
「うれしいの一言。4番手まで近畿勢が固めてくれて心強かったです」と、地元ファンの大歓声を前に稲垣らしい爽やかな笑顔で喜びを表した。 |
(写真) 地元記念初優勝に笑顔がこぼれる稲垣裕之選手
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