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TOP > 競輪 > [ 2008年10月20日号 ] 伏見俊昭が号泣 7年ぶり2度目の制覇 五輪で敗北…初日の悲劇乗り越え

競輪記事

伏見俊昭が号泣 7年ぶり2度目の制覇
五輪で敗北…初日の悲劇乗り越え

- 一宮競輪第51回オールスターG1決勝 -

 後輩の事故死の悲しみを乗り越え、伏見俊昭(福島・75期・32歳)が7年ぶりAS制覇―。
 今年第5弾の競輪G1・第51回オールスター競輪の決勝は9月15日、愛知県・一宮競輪場の最終第12Rで争われた。錚々たる顔ぶれが揃ったその大一番は雨の戦い。佐藤友和―有坂直樹、新田康仁―神山雄一郎、山崎芳仁―伏見俊昭―紫原政文、小嶋敬二―山口幸二の隊列から赤板前で小嶋が上昇を開始した。1センターで佐藤を抑えると、続いた山崎がすかさず踏み込み打鐘で小嶋を叩いて主導権。6番手に下げた小嶋が捲るもバック中団で失速、4番手からスパートした新田も伸びず、全開で逃げる山崎の番手から伏見が直線抜け出し快勝した。2着・紫原、3着・新田。伏見は7年ぶり2度目のオールスター制覇を飾るとともに、昨年優勝のグランプリも2年連続の出場を決めた。
 北京五輪ケイリンは悔しい予選敗退、その疲れも癒えないまま臨んだ今大会では初日、かつてナショナルチームでともに研鑽をつんだ内田慶が競走中の事故で帰らぬ人となる悲劇にも見舞われた。それを乗り越えてのV。「慶、一緒に走ってくれてありがとう!」。表彰式で放たれた伏見の絶叫が、雨のスタンドにこだました。

(写真上) あまりにも衝撃的だった選手仲間の死に
表彰式では涙を抑えることができなかった 
(写真下) 1番車伏見が直線抜け出して快勝、2着に6番車紫原、3着に3番車新田

[ 2008年10月20日号 ]


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