武田豊樹(茨城・88期)が捲りパワー炸裂で快勝、念願のビッグ初V!
今開催で最後となるG2ふるさとダービーの決勝は広島県・広島競輪場にて、11月3日の最終日第11Rで争われた。当日の朝練で落車負傷した永井清史がビッグレースでは前代未聞の欠場となり8車立て。地元不在の3分戦も、岡部芳幸―加藤圭一、武田―神山雄一郎―松阪英司、荒井崇博―紫原政文―山口幸二と先行強力な武田、荒井の正味2分戦の様相。赤板で荒井―紫原―山口が上昇すると、合わせ仕掛けの武田は競り合わずジャンで一旦6番手まで下げる。これを見た荒井は最終ホームから一気の逃げも、2角から武田が猛然とダッシュ、パワー全開の捲りで岡部、加藤を置き去りし、逃げる荒井、番手の紫原を4角で捉え直線、粘る紫原を差し切り優勝、デビュー5年で初のビッグ制覇となった。力尽きた荒井は8着。神山も6着。
武田は「デビュー1年目の寛仁親王牌決勝での負け戦が糧となり今日の優勝がある。勝てる脚作りは毎年の課題、今度はG1を目標に仕上げて行きたい」と語った。89年にこの広島競輪場からスタートした“ふるさとダービー”は同競輪場で20年の歴史に幕を下ろした。 |
(写真上) 広島観光親善大使とKギャルに祝福される武田豊樹
(写真下) 最終2角から捲り強襲の7番車武田が先行勢を一気に捲って1着。
1番車荒井は後退し、番手8番車紫原が2着
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