十八番の捲り一閃、山崎芳仁(福島・88期・29歳)が2年ぶりの競輪王に輝いた―。
平成21年最初のG1となる第50回競輪祭・競輪王決定戦決勝は、1月25日、福岡県・小倉競輪第11Rで争われた。北日本の大砲・山崎芳仁に地元福岡の新鋭・北津留翼がGP08覇者・井上昌己を連れてどのように挑むかに注目が集まったこのレース。前受けの山田裕仁率いる中部勢を赤板から抑えに行った北津留が、打鐘で山崎が追い上げてくるのを見て一気に踏み込み、番手の井上も競ってきた飯嶋則之を捌いて北津留に続き最終ホームを通過。最終バック、山田が発進し、4角で九州勢を捲りきって山田と番手の山内卓也が抜け出したところ、3角過ぎから大外を捲り追い込んできた山崎がゴール手前で前団を一飲み。番手の伏見の追い込みを辛くもタイヤ差でしのいで優勝した。1着賞金2690万円(副賞含む)を獲得し、早くもGP09出場を決めた。
07年以来2度目の競輪祭優勝を果たした山崎は「厳しい展開だったが、体が上手く反応して最後に底力を発揮できて本当に助かった。(08年の)グランプリでは人気を背負って失敗しているので、今日は勝ててホッとしています」と、喜びを語った。 |