東西とも主導権を握った中部・南関ラインが大活躍した。東は海老根恵太(千葉・86期・31歳)がシリーズ制では初のG2V、西は加藤慎平(岐阜・81期・30歳)が4年ぶりのビック戴冠! G2第8回東西王座戦の決勝は2月15日、香川県・高松競輪場にて争われた。第10Rの東王座決勝は、南関4車結束を利し、打鐘から海老根が武井大介―渡辺晴智―村本大輔を連れて積極先行、最終バックで武田豊樹―神山雄一郎が捲り強襲も、渡辺と武井が合わせ勝負は直線、逃げる海老根が中割りの神山をタイヤ差凌いで辛勝、初のビッグV(04年のヤングGPを除く)を成し遂げた。
続く第11Rは完全V狙う井上昌己が人気も目標不在。レースは打鐘で京・中部ラインの稲垣裕之―加藤慎平―山田裕仁―山口幸二が引っ張り、イン粘る渡部哲男―三宅伸―岩津裕介は加藤が牽制、井上―小野俊之は後方から。迎えた最終3角、各選手もがき合いも決定打なく、逃げ粘る稲垣を直線で差し切った加藤がV、05年の平塚GP以来4年ぶりのビッグ制覇となった。海老根は「武田さんは強いのでとにかく自分のレースをしようと思った。武井君のおかげ。夢みたいです」と言えば、加藤は「今の状態は不調だったGP後とはぜんぜん違う。稲垣君の後ろで自分らしいレースが見せられた」と笑顔。 |