平原康多が念願のG1を初優勝した。
7度目の挑戦で武田の番手利し |
7度目の挑戦で平原康多(埼玉・87期・27歳)が待望のG1タイトルを獲得した―。滋賀県・大津びわこ競輪場で行われたG1「第60回高松宮記念杯競輪」決勝は、6月21日の最終第11Rで争われた。山崎芳仁、小嶋敬二、渡辺晴智の近3年の当大会覇者に武田豊樹、平原と強豪が揃った注目の一戦は、赤板で浅井康太―小嶋―南修二が、中団の武田―平原―阿部康雄―諸橋愛を抑え、打鐘でそのまま先行態勢に入ると、前受けの山崎芳仁が小嶋のインで粘り、浅井―山崎―渡辺―小嶋―南の並びとなった所を4角から武田が巻き返して最終ホームを通過。捲られた浅井が2角で平原の後位に嵌って迎えた最終4角、満を持して平原が抜け出し、追走の浅井の差し込みと、3角発進から直線外を強襲した山崎を抑えて念願のG1初優勝を果たした。「脚が一杯で余裕が無かったので、山崎さんに差されたような感じがありました。皆に出迎えてもらって初めて優勝できたのに気づきました」と興奮冷めやらぬ平原は、「武田さんと前後の並びがすぐに決まったのが結果的に良かったと思います。とにかく後ろを回る以上は、迷惑をかけないよう集中していました。尊敬する先輩の番手を回れて本当に光栄です」と感謝の気持ちを表した後、「武田さんの仕掛けのタイミングは完璧で、問題なくついて行けましたが、予想外に浅井が自分の所で粘ったりしてキツかったです。最後は自分のタイミングで踏み込めました。これでグランプリの出場権が取れたので、武田さんには本番で恩返しをしたいです」と笑顔で語った。 |
(写真上) 写真左から2着・山崎芳仁、優勝した平原康多(中央)、3着・浅井康太
(写真下) 7番車平原が1番車山崎、9番車浅井を抑えてV
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