大外一気の鋭脚で海老根恵太(千葉・86期・31歳)がG1を初制覇した! 青森県・青森競輪場で行われたG1「第18回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」決勝は、7月7日の最終第11Rで争われた。細切れの四分戦で激戦必至となった注目の一戦は平原康多―武田豊樹―神山雄一郎、永井清史―山口富生、井上昌己―大塚健一郎、海老根恵太―伏見俊昭の隊列で周回。残り2周半で海老根が8番手から平原を抑えに出るが、平原は誘導を外してこれを牽制。海老根は神山の後位に入って、迎えた打鐘手前から平原が全開発進。永井が最終ホーム手前から巻き返すが、2角で番手捲りの武田に合わされ不発。内を突いた井上もコース無く、直線で武田の番手から抜け出した神山で決まるかに見えた時、直後で脚を溜めていた海老根が外を伸びてゴール寸前で神山を捉え、G1初優勝を飾った。中を割った伏見は3位に。「平原君が突っ張ったので、先行争いをしても仕方がないと思って落ち着いて引いたのが良かった。武田さんも早めに発進したので、理想的な展開になりました」と冷静にレースを振り返った海老根だが、表彰式では「(師匠の)森下(太志)さんと、天国の東出(剛)さん、ありがとうございました」と世話になった師匠と先輩に、涙ながらに感謝の気持ちを熱く語った。 |
(写真上) 写真左から2着・神山、優勝・海老根、3着・伏見
(写真下) 8番車・海老根が外を伸びて9番車・神山を捉えてV
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