SS級の貫禄見せた市田佳寿浩(福井・76期・34歳)が地元地区タイトルを死守した―。奈良県・奈良競輪場の開設59周年記念G3「春日賞争覇戦」決勝は2月14日の最終第11Rで争われた。レースは神山拓弥を赤板から突っ張った稲垣裕之が主導権。稲垣の番手を十文字貴信に掬われた市田は、最終ホームから谷津田将吾が捲ると最終バックで谷津田後位の稲村好将を捌いて追走。ゴール前で差し切り快勝した。09年5月別府以来通算10度目となる記念優勝を飾った市田は「稲垣の番手を取られて冷静さを欠いた走り方になってまったが、村上兄弟が向日町(記念)でいいレースをしてその流れに続きたかったし、精一杯頑張って何とか優勝でき本当に良かった」と安堵の表情を見せていた。 |
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