「ロスの超特急」今度は指導者として「金メダル選手」を育成。「ロスの超特急)と呼ばれ、ロス五輪自転車競技銅メダリストの坂本勉選手(48・青森)が6月22日のいわき平競輪場でのラストランを飾り、翌23日、東京・千代田区のJKA本部で引退記者会見を行った。7月1日付けで日本自転車競技連盟(JCF)のナショナルチームコーチに就任し、2012年ロンドン五輪に向けて指導者と取り組むことになった。記者会見には日本競輪学校時代の教官だった財団法人JKAの平柳豊専務理事、選手時代のライバルだった日本競輪選手会富原忠男理事、日本自転車競技連盟・中野浩一選手強化委員長が立ち会った。
坂本選手は学生時代の1984年夏、ロサンゼルス五輪自転車スプリントで日本人初の銅メダルを獲得する快挙を成し遂げ、「ロスの超特急」と呼ばれた。その後プロの競輪選手となり、1990年に競輪界最高峰GPとG1オールスターを2度獲得するなど人気選手だった。30代から腰痛に悩まされたが25年間ファンに親しまれた。今後は「経験を活かし、金メダル選手を育てたい」と抱負を語った。 |