12月4日、競輪祭を終え引退を示唆していた、“戦う支部長”こと山口幸二(岐阜・44歳・62期)が東京・千代田区のJKA本部で引退会見を行った。JKAの石黒克巳会長と日本競輪選手会の佐久間重光理事長に惜しまれながらの引退会見となったが、引退のイメージは11年の前橋高松宮杯準決、岐阜オールスター決勝からあったという。「いつもなら離れなかった深谷と離れたし、浅井を抜けなかった」とその時、自身の脚力の限界を悟った。それでも、その年のGPを制したことで奮いたったが、一番車という重みが、引退を早めたことに繋がったと吐露した。「強い選手ではなかった。同世代の山田裕仁の背中を見て、いつか一緒に走りたいという思いでやってきた。彼の存在がなければ、名前も呼ばれない選手で終わったと思う」と応える山口の目には涙が溢れていた。記者会見ではサプライズとして、弟で競輪選手の山口富生選手が登場し、別れの花束を贈呈した。「長い選手生活、ファン、関係者の皆様、ご声援ありがとうございました。今後は競輪をバックアップできるような仕事をしていきたい」と会見を終えた。 |
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