四国運輸局が開発を進めていた“津波救命艇”の試作艇が完成、平成25年3月9日、静岡県湖西市新居町ボートレース浜名湖場内公園において公開された。今回の実施は救命艇の実用化に関する調査及び津波救命艇を周知することを目的とする。救命艇は近隣に高台などの避難場所がない地域の自治体や幼児や高齢者を津波から守ることを目的に開発された。試作艇は全長8.4m、幅3mで全体が強化プラスチックでできている。東日本大震災と同等の津波に巻き込まれて物と衝突しても耐えられるように、艇の先端や左右の側面は最大で厚さ1.3mの発泡樹脂のクッションに覆われている。また船が転覆しても元の状態に戻る復元性も確保されている。更に艇内には最大で35人が乗り込めるようになっており、数日間海上で過ごせるようトイレが備えられているほか、食料や水、ライト、保湿具、医療品などの『生存キット』を備蓄できるスペースも確保されている。 |
(写真) 最大35人が乗り込める津波救助艇(試作艇は全長8.4m、幅3m)
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