〔 緊急掲載コラム 〕 その1
● 病床より緊急執筆! 新型コロナウィルス感染記 井上茂徳(競輪解説者)
前号で国民的な人気を誇ったタレントの志村けんさんが、新型コロナウイルスによる肺炎が原因でお亡くなりになったことに触れました。中野浩一さんのお誘いで志村けんさんとお会いしたことを書かせてもらいました。その原稿は4月1日の夜中から2日未明にかけて書きました。ただその時に何故か背中の辺りがゾクゾクとして少し寒気がしていました。2日は原稿締め切り日でもあり、早朝より佐世保(佐賀〜佐世保、60〜70キロ)に友人と船の手入れに行く予定もあり慌ただしい日でした。
午前中に船の手入れが終わると、身体の倦怠感を感じました。午後自宅に戻り、発熱もあったのでその後の予定をキャンセルし、風邪だと思い風薬を飲んで寝室で休みました。
● 初期の症状は発熱と倦怠感が続き…
発熱は翌日3日金曜日も治まらなかったので、まずは保健所に電話をして、保健所の指示でかかりつけの病院に行きました。問診が行われ、新型コロナウイルス感染ではないでしょうとの見解で薬を処方されました。その後、土・日曜日に高熱と倦怠感が続き6日月曜日の午前中に再度かかりつけの病院に行きました。まずインフルエンザの検査が陰性とわかり、その日のドクターが胸の検査をしました。その後保健所に連絡を入れたら検査を行うことになった趣旨を伝えられました。それから約2時間、車で待っていると保健所からPCR検査キットが届けられて検査が行われました。当日の担当医から結果は明日の午後にこちらから連絡させてもらいます。と説明がありました。
● 頭をよぎったのは身内や友人への感染の心配だった
倦怠感が続く翌日の7日火曜日、病院から連絡があり陽性だったと告げられました。頭をよぎったのは、身内や友人への感染の心配でした。保健所からの聞き取りを受け、保健所から手配された前席と後部座席が完全に仕切られて前席に男女2人、後部座席に防護服を着た男性と鬼脚で指定病院に運ばれました。その後私との濃厚接触者と判断された約15名がPCR検査を行い、その中では女房だけが陽性でした。女房は電話で「私にだけお土産を持ってきてくれて、もう…」と一言…。
鬼脚は、一番可愛い人にしかお土産はあげないからと伝えてました。 (続く) |