2周1M、威風堂々のイン逃げを決めた一着深川


大本命深川がV奪取


福岡競艇週間レース<ミリオンカップ後記>


 昨年12月の大村競艇場「イン・アウト選手権」、今年3月の浜名湖競艇場「エキサイティングカップ」争奪戦に続く週間レース社杯第3弾「ミリオンカップ」が4月27日から5月1日の5日間、福岡市・福岡競艇場で開催された。最終日第12優勝戦を征したのは、本誌5月5日号で◎の太鼓判を押した深川真二(佐賀、30歳)だった。ゴールデンウイークの真っ只中、連日曇り空が続いたが、初日からファンの出足も好調。入場者総数3万1958人、10億4千165万1400円を売り上げる盛況ぶりだった。

 「初のミリオンカップはファンの注目度も高くホッとしました。売上げ額が目標の8割でしたので今後の課題とします」と内田敏夫福岡市経済局事業部長。

 開催前の本誌(レース展望)では◎深川真二(佐賀)、○寺田千恵(岡山)、×中島友和(佐賀)、△石田豪(広島)、注・別府昌樹(広島)……と予想していた。本番ではズバリ深川・別府・寺田の着順で3人が残り、2連単1-4、620円、3連単1-4-2、1550円の結果となった。

 優勝戦前日まで2コースのイン勝負で通算5勝を挙げていた深川が1コースの好位置を確保。2コースに初日ファン選抜戦を大接戦の末にものにし、ファンを魅了した女流・寺田千恵。3コースに準優戦外枠5コースからの捲り一撃を見せ、当地連続Xを狙った角浜修(広島)。4コースに今節低勝率のモーターながら腕でカバーし、オール舟券がらみで最終戦に挑んだ中堅・別府昌樹(広島)。5コースに地元福岡勢で唯一勝ち残った黒瀬三幸。外枠6コースに最近、好調リズムでA1復帰を決めた木山誠一(岡山)という頂上決戦だった。結果はスタート直後から深川が快走。イン勝負に出て、1周目からは独走態勢で終始逃げ切り、快勝した。

 優勝戦終了後、中央スタンド1F特設会場で「週間レース・ミリオンカップ」表彰式が行われ、本社・直島正男取締役統括部長から深川選手に優勝トロフィーが授与され、大勢のファンから盛んな拍手を浴びていた。

(2005年6月5日号)


優勝カップを手にする深川真二(30)