【 オートレース auto race 】

これがワールドクラスの実力だ
元2輪ロードレース世界王者青木治親が
早くもG1初制覇! デビュー2年足らず

〜 川口オートG1第30回日刊スポーツキューポラ杯争奪戦 〜

 これが世界王者の実力だ! 超大型ルーキー・青木がG1初優出初Vを飾る。埼玉県・川口オートの夏恒例のG1シリーズ「第30回日刊スポーツキューポラ杯争奪戦」優勝戦は、7月19日の最終第12R、雨上がりの濡走路で争われた。前日の雨の準決勝で高橋貢、岡部聡、片平巧、木村武らトップ級が相次いで敗退する波乱のシリーズとなった。G1戦初のベスト8に勝ちあがったのがロードレース世界選手権125ccクラスで95、96年と2年連続年間チャンピオンに輝いた実績をもつ青木治親(30歳・川口)。優勝戦は20ハントップスタートから、1角で10ハン栗原勝、3角で橋本和を叩き、早々と2番手の好位置につけるや、0ハンから逃げる師匠の中田義を5周1角で差し快勝。一昨年8月のオート界デビューからわずか2年足らずでG1タイトルを獲得した。ウィニングランでは、持ち前のサービス精神を発揮して金網をよじ登ってファンの歓声に応えた青木。
「G1と思うと緊張するので普通のレースのつもりで行った。まさか獲れるとは…。しかも地元で。本当にうれしいです」と、表彰式では終始笑顔が絶えることはなかった。

(2006年8月20日号)

雨天のためホールでの表彰式となり、ロード時代以来のシャンパンファイトはお預けとなった青木。でも喜びは変わらない。

5周1角で抜け出した2号車・青木が独走、4号車・穴見が追うも届かず。