【 競輪 keirin 】

平原康多 デビュー5年目記念飛び越えビッグ初制覇

〜 G2ふるさとダービー富山決勝 〜

 関東期待の星・平原康多(埼玉・87期・24歳)が無欲の逃げでビッグ初制覇を飾る!平成18年度第2弾のG2ふるさとダービー決勝は、8月8日の富山競輪場最終第11Rで争われた。地元不動の主役と目された小嶋敬が準決勝で敗れる波乱はあったが、決勝は中部から唯一人残った加藤慎平慎に、武田豊、渡部哲、平原康と自力型が3名揃好メンバー。レースは前受けの平原―渡辺晴が、武田が上昇すると打鐘じから一気にかまして先行。武田―大園―大塚―加藤―、渡部―梶応―小川巧で続き、武田は最終バック3番手から絶好の捲り展開となるが、3角で渡辺晴に合わせられ失速。渡辺の内に入った大園と加藤が4角で接触し落車。さらに大塚、小川が落車するアクシデントを尻目の、逃げた平原がそのままゴールラインを駆け抜けた。
 「自分でいいのかな? という感じ。いつも通りの自分の競走をして、満足して終わればいいと思っていました」とトレードマークの人懐こそうな笑顔でレースを振り返る平原。埼玉から太田に続く待望のニューヒーローの誕生だ。

(2006年9月5日号)

優勝トロフィーを掲げ、
ガッツポーズを取る平原選手

2番の平原(右端)が逃げ切り、
9番の武田(左端)は捲りが不発に終わり4着


【 競輪 keirin 】

G1覇者の貫禄誇示! 山崎芳仁がバック捲りV

〜 福井G3開設56周年記念競輪決勝 〜

 山崎芳仁(福島・88期・27歳)がバック捲りで記念V2! 福井競輪場のG3開設56周年記念「不死鳥杯」決勝は8月1日、第11Rで争われた。山崎は同期同県の森田達也の番手、有坂直樹がその後ろにつけ3車で北日本ラインを形成。赤板過ぎから踏み込んだ森田が打鐘先行し、快速で飛ばして逃げ切りを図るも、最終1角から吉田敏洋が猛追すると、山崎もバック捲りを放ち、吉田を振り切って快勝。3月の熊本に続き通算2度目の記念Vを飾った。
 「森田君が頑張ってくれたので、意地でも出ようと思った」と安堵の山崎。

(2006年9月5日号)

優勝し、観客席にプレゼントを
投げ入れる山崎選手

賞金ボードを掲げる山崎選手