【 競輪 keirin 】

加倉正義が3年ぶり記念制覇

〜 松戸G3開設56周年記念競輪決勝 〜

 加倉正義(福岡・68期・35歳)が3年ぶりに記念Vを飾った。松戸競輪の開設56周年記念決勝は8月22日の最終第11Rで争われた。レースは村上義弘―加藤慎平―荻原操の近畿中部連係に兵藤一也―木村貴宏の関東コンビが続く展開を、赤板前から佐々木則幸―室井健一―加倉―立花成泰の西日本勢が上昇すると、打鐘前から村上―加藤も猛然と巻き返し、イン佐々木、アウト村上で激しい叩き合いを繰り広げる。加倉は最終ホーム過ぎに加藤の後位に切り替え、加藤がバック手前から捲りに出ると、マークした加倉が直線で加藤を交わして1着。中割り強襲の兵藤が2着。加倉は平成15年11月の防府以来、約3年ぶりの記念制覇となった。「前検から調子がいいと言っていたけど結果が出てよかった。もがき合いになったわりには余裕があった」と加倉。九州を代表するベテラン追い込み型が久々に健在ぶりを示した。

(2006年9月20日号)

3年ぶりに記念競輪を制覇し、
観衆の声援に応える加倉正義選手

1番・加藤の捲りに乗った9番・加倉が1着、
7番・兵藤が中割り2着。


【 競輪 keirin 】

荒井崇博がパーフェクトVで制す

〜 小田原G3開設57周年記念決勝 〜

 荒井崇博(佐賀・82期・28歳)が完全Vで今年2回目の記念優勝を果した。神奈川県・小田原競輪場のG3開設57周年記念競輪「北条早雲杯争奪戦」決勝は8月13日、第11Rで争われた。3連勝で決勝に乗った荒井は正攻法で後ろに小野俊がつけ九州連係、以下市田佳―山内卓―、吉川誠―出口真―、山田敦―齋藤登―堀政で周回すると、赤板先行の吉川が山田を競り落とし主導権を奪取。3番手に切り替えた荒井は、ホーム8番手から捲った市田に合わせて、2角発進、市田が小野に接触し落車するのを尻目に捲り切って、5月の大垣以来の記念Vを飾った。
「出がよかったので後半粘れると思った」と笑顔で語った。

(2006年9月20日号)

今記念完全Vを果し、今年2回目の
記念優勝を飾った荒井崇博選手


【 競輪 keirin 】

手島慶介が今年初の記念Vを飾る

〜 函館G3開設56周年記念競輪決勝 〜

 手島慶介(群馬・75期・31歳)が今年初の記念Vを飾った。北海道・函館競輪場のG3開設56周年記念競輪「いさり火杯争奪戦」決勝は8月17日第11Rで争われた。レースは、武田豊―神山雄―手島が打鐘で前受け渡部哲―佐藤慎を打鐘で抑えるも、すかさず金子貴―山口幸が叩いて先行。しかし武田が金子の番手に飛びつくと、神山と山口が激しく競り合い両者は落車。後続も巻き込み計5者が落車する波乱の展開を、武田の後位から手島が直線抜け出し快勝。手島は「今日はツキで勝った」と冷静にふり返った。また記念初優出の藤井孝が大外強襲で2着、3着金子で3連単77万2610円の大穴配当を演出した。

(2006年9月20日号)

今年初の記念を制覇し、
ほっとした表情の手島慶介選手