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【 オートレース auto race 】

田中茂 SG連覇そして日本一!
最強ロードは終らない!
鮮烈のSG初Vから4タイトル負けなし 

〜 浜松オートSG第38回日本選手権 オートレース 〜

 一気に時代を引き寄せた! 田中茂(30歳・飯塚)がSG連覇達成―。オート界の実力日本一を決する大一番・SG第38回日本選手権オートレースの優勝戦は、11月5日、静岡県・浜松オートの最終第12R良走路で争われた。今年3月の大怪我から復活をめざす伊藤信夫、木村武之の地元2強、選手権連覇がかかる岡部聡、SG初制覇をねらう永井大介らが揃う好カードとなったが、もはや田中の強さは別次元。9月オートGPでのSG初Vからタイトル3戦連勝中の勢いそのままに、この最強決戦も1周目で3番手につける絶好の展開から、4周1角で木村、5周1角でトップ伊藤に切り込み決着をつける圧勝劇。「残り3周くらいで勝てると思った」と余裕のレースを振り返り、「選手権はどうしても獲りたかった」と喜ぶ田中。この新怪物を誰が止めるのか? 

(2006年12月5日号)

10月13日、練習中の事故で急逝した同期(26期)の橋本和美選手の遺影を胸に優勝旗を掲げる田中茂選手

5周1角5号車・田中が
1号車・伊藤に切り込み首位


【 オートレース auto race 】

きっと天国でもオートレーサーだ
ファン・関係者550人が別れ惜しむ

〜 川口オート 故橋本和美選手合同葬を挙行 〜

 10月13日、川口オートでのスタート練習中の事故により殉職した橋本和美(かずよし)選手(日動振第26期・享年27歳)の合同葬が、11月6日午後1時30分より川口オート場内イベントホールにて、全日本オートレース選手会、日本小型自動車振興会、埼玉県、川口市、東日本小型自動車競争会の主催により営まれた。葬儀には選手・関係者400人、ファン150人が参列。岡村幸四郎川口市長、堀田俊彦日動振会長、故人の師匠であった金居(かねすえ)実選手らが弔辞を読み上げ、哀悼の意を示した。挨拶に立ったゆり夫人は「いつものように晩御飯を決めて家を出て行きました。あまりに突然の死が今でも信じられません。夫とは3年足らずでしたが、死に際しての彼がいかに多くの人に愛されていたか思い知らされました。家に戻ってお気に入りの布団で寝かせてあげた時、まるでお昼寝をしているように穏やかな表情だったことが、今の私の支えになっています」と声を詰まらせた。

(2006年12月5日号)

ファン・選手、関係者ら大勢の参列者が
祭壇に献花し、故人の冥福を祈った。

遺族を代表して挨拶に立ったゆり夫人