【 競輪 keirin 】

有坂直樹が37歳、最年長王者! 歓喜の優勝

〜 京王閣KEIRINグランプリ06 〜

 中割り一閃! 有坂直が最年長王者に輝いた。2006年の競輪界NO1を決する「KEIRINグランプリ06」は12月30日、東京・京王閣競輪場の最終第12Rで争われ、打鐘前から主導権を奪った山崎芳仁―佐藤慎太郎の福島ライン3番手につけた有坂直樹(秋田・64期・37歳)が直線で鋭く中を割って出て、中団から捲り決めた手島慶介をゴール前で交わし1着。GP初出場最年長Vを飾ると同時に優勝賞金1億円を獲得し、06年の賞金王に輝いた。「3番手だし自分が一番気楽に走れたと思う。家庭の支えのおかげです」と有坂はベテランらしく落ち着いた口調で喜びを語った。なおGP1Rの売上げが63億048万0800円。

(2007年2月5日号)

笑顔で優勝賞金額プラカードを掲げる
有坂直樹選手

直線中を割った5番車・有坂がV 

ウイニングランで歓声に応える有坂直樹


【 競輪 keirin 】

吉岡稔真がグランプリ最後の花道に涙の引退

〜 京王閣グランプリ06 〜

 グランプリ06は一時代を築いたスーパースターの最後の舞台ともなった。吉岡稔真(福岡・65期・36歳)―平成2年のデビューから1年11ヵ月後の日本選手権で史上最速のGT優勝を達成してから、「FT先行」の異名を取るケタ違いのスピードでグランプリ2勝、GT11勝、GU3勝などの輝かしい実績を残した。開催前に引退報道もあったため、レース中は終始スタンドから渦巻くような吉岡コール。ラストランも自力を貫いたが「周回する度に涙があふれてきてレースにならなかった」と、7番手におかれる展開から9着に。

 引退セレモニーで吉岡はファンに向かって「17年間本当にありがとうございました。」と声を振り絞ると、スタンドはひと際大きな吉岡コールに包まれ、吉岡の涙が止まることはなかった。   

(2007年2月5日号)

バンク内の引退セレモニーで
ファンに挨拶する吉岡稔真選手

番手を回った合志からレース後、
花束を受け号泣した。

感慨深いものがあり、涙が止まらない吉岡選手