【 競輪 keirin 】

東西屈指の先行が新装大会(3日間1場開催制)を制す
西王座は小嶋敬二が完全優勝を飾る! 
東王座は佐藤友和がビッグ初制覇!

〜 宇都宮G2第6回東西王座戦〜

 佐藤友和(岩手・88期・24歳)と小嶋敬二(石川・74期・37歳)の新旧豪脚先行が東・西王者に輝いた! 平成19年初のGU、第6回東西王座戦は2月23日に開幕した。3日制1場開催に移行しての記念すべきリニューアル大会の決勝は25日、東・西同日決勝で争われた。
 先に行われた第10Rの西王座決勝戦では初日は7番手捲り、2日目が逃げで快勝し圧倒的人気を集めた小嶋―浜口高彰が前受け。打鐘で村上義弘―前田拓也が抑えると小嶋は3番手まで引くが、山田裕仁にインを突かれると、一角から踏み持ち前のパワーを一気に放出し加速。瞬く間に後続を引き離して、そのまま逃げ切った。
 続く第11Rの東王座戦決勝戦は、実質先行一車となった佐藤友が3番手で周回。その後位を内・有坂直樹、外・神山雄一郎で激しく競り合うが、冷静に機を伺っていた佐藤が正攻法・白戸淳太郎に合わせて2角捲り。バックで出切るとそのまま押し切って、ビッグ初Vを果たした。
 全レース終了後、一緒に表彰され賞金900万円(副賞を含む)を手にした両雄だが、小嶋が「次はダービーで日本一番強くなった小嶋敬二を見せた」と新たな意欲を燃やせば、佐藤も「ダービー王になりたい」と宣戦布告し、早くも火花を散らせた。
 なお売上げは目標100億円を上回る114億5813万2300円で盛況だった。

(2007年3月20日号)

「今年は2億円を目標に頑張る」と
語った小嶋敬二選手

「優勝した実感が今でもないです」と
語った佐藤友和選手

表彰式でガッチリと握手をした
佐藤(左)と小嶋の両選手


【 競輪 keirin 】

栄えある殊勲賞に有坂直樹、敢闘賞は山崎芳仁、
技能賞に合志正臣の3選手

〜 日刊スポーツ新聞社制定 平成18年競輪年間3賞表彰式開催 〜

 日刊スポーツ新聞社が独自に制定している「年間3賞」の平成18年度「第20回競輪年間3賞」の表彰式が2月21日、東京・千代田区のホテルニューオータニで関係者、招待ファンなど200人を集めて盛大に行われた。
 殊勲賞は東京オーヴァル京王閣06GPを制覇した有坂直樹(秋田・64期・37歳)、敢闘賞はGT高松宮杯記念競輪やGU東王座戦を制した山崎芳仁(福島・88期・27歳)、技能賞はGT全日本選抜競輪やGU共同通信社杯を制した合志正臣(熊本・81期・29歳)がそれぞれ受賞した。3人とも3賞受賞は今回が初めてだ。
 受賞者には日刊スポーツ新聞社川田員之社長から表彰状、記念盾、賞金50万円がそれぞれ贈呈された。史上最年長で06GPを制覇し、殊勲賞に輝いたベテランの有坂選手は「暮れのGPは3着に入ればしめたものと思い、まさか獲れるとは思っていませんでした。まだGTを獲っていませんので今年はGTを狙い、それから再びGPに出場したいです」と抱負を語った。敢闘賞受賞の山崎選手も「GPに今年も出場して賞金王を狙います」と宣言。技能賞受賞の合志正臣選手は「昨年はGUとGTを獲得しましたがGV記念競輪を獲っていないので今年は沢山とって暮れのGPに出場したいです」と意気込みを語った。   

(2007年3月20日号)

左から敢闘賞・山崎芳仁、殊勲賞・有坂直樹、
技能賞・合志正臣選手


【 競輪 keirin 】

各地記念で豪脚捲り炸裂! 
新田康仁が地元記念完全V

〜 静岡G3開設54周年記念 〜

 新田康仁(静岡・74期・32歳)が地元記念で完全Vを果たした! 静岡県・静岡競輪場のGV開設54周年記念競輪「たちあおい賞」決勝は2月13日、第11Rで争われた。
 小嶋敬二、村上義弘、藤田達矢と、3日間連続1着の新田ら機動型が揃ったレースは、赤板過ぎから上昇の藤田が打鐘先行し、藤田竜矢―長塚智広―浦川尊明、渡部哲男、村上―新田―望月裕一郎、小嶋―山口富生の一本棒状で最終ホームへ。そこから村上が仕掛けるが届かないと見るや、新田は渾身のバック捲りを放ち、猛然と迫る小嶋を振り切って完全V! 昭和58年の高下堅以来、実に25年ぶりの地元選手優勝を飾った。
 「絶好調だったので何とか地元で記念を獲れるように頑張った。何度か記念を獲っているけど一番嬉しい」と喜ぶ新田選手。   

(2007年3月20日号)

渾身のバック捲りで完全優勝を
果した新田康仁選手


【 競輪 keirin 】

佐藤友和が圧巻の記念初V

〜 奈良G3開設56周年記念 〜

 起死回生の8番手捲りで佐藤友和(岩手・88期・24歳)が記念Vを果した。奈良県・奈良競輪場のGV開設56周年記念競輪「春日賞争覇戦」決勝は2月18日第11Rで争われた。
 地元の大井啓世を含む4車連係の近畿勢が有利と思われたレースは、打鐘発進の中村一将に大井―市田佳寿浩―前田新が続き、予想通り近畿4車が出切って主導権を奪取。
 中団の峠祐介―飯嶋則之、大塚健一郎の後ろ8番手で佐藤は最終ホームを通過した。中村は掛かりがよく、絶望的かと思われた佐藤だったが、2角から一気に踏み込みや、マークの有坂が千切れる快速で追い上げ、瞬く間に前団を飲み込む圧勝劇で記念初Vを果たした。佐藤選手は「初めから8番手になると思っていた。次はGTを勝ってグランプリに出たい」と語った。   

(2007年3月20日号)