【 競輪 keirin 】

有坂直樹がG1初制覇 3人落車避け、
怒涛の捲りV 06年GPに続く快進撃

〜 平塚G1第60回日本選手権競輪決勝〜

 06年GP王者・有坂が念願のG1初制覇。神奈川県・平塚競輪場の「第60回日本選手権競輪」決勝戦は3月25日最終第11Rで争われ、最終1角の落車を避けた有坂直樹(秋田・64期・37歳)が2コーナーから怒涛の捲りで優勝。優勝賞金6600万円(副賞含む)と07年グランプリ出場権利を獲得した。有坂は06年GP覇者ながらGTは初優勝。レースは平原康多と村上義弘の先行争いが見ものだったが、最終1角先行する平原を外から村上が急襲、平原の後輪、村上の前輪が絡み落車、加藤慎平―渡辺晴智も落車。これを避けた有坂が最終2角から猛然と捲り切りゴール。2着小野は走行違反失格、兵藤一也と稲村成浩が繰り上がり入賞した。

(2007年4月20日号)

「レースはどっちにしろ最終ホームでもつれるのではないかと一発狙っていたのですが、とにかく嬉しいです」と有坂。

最終ホームの3番車・平原(先頭)と6番車・村上(外側)。この後1角で、両者の前・後輪が接触し、3人が落者。2角から最後方の1番車・有坂が猛然と捲り、優勝。

1番・有坂がゴール、
7番・小野が失格(内側走行違反)


【 競輪 keirin 】

有坂直樹が今年初優勝 GP王者の鋭脚健在!

〜 玉野G3開設56周年記念競輪決勝 〜

 GP06覇者・有坂直樹(秋田・64期・37歳)が今年初Vを飾った。岡山県・玉野競輪場のG3開設56周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」決勝は3月13日、第11Rにて争われた。レースは、4日間連係の岡部芳幸―有坂に斎藤登志信を加えた強力北日本ラインを前受けに、牧剛央―小野俊之の九州が中団、以下手島慶介―渡辺晴智―鈴木誠、地元の三宅達也が単騎となり周回。そこから先行狙う牧が打鐘前で踏み上げて叩くと、岡部は7番手へ後退。すんなり主導権の牧が後続を警戒しながらペースを上げずにいると、4角から岡部は突如無踏み挙げ一気のカマシ! 斎藤が連結を離れ、3番手には牧がハマるも離れ気味。掛かった岡部のスピードは衰えず完全に抜け出すと、絶好の番手有坂が直線鋭く差し切った。今年初優勝が記念Vとなった有坂は「まさか行くとは思わなかった」と岡部に感謝。

(2007年4月20日号)

「岡部君が行ってくれたので
負けられなかった」と有坂


【 競輪 keirin 】

菅田壱道が91回生ルーキー王

〜 玉野競輪開設56周年記念 3月11日第11R 〜

 菅田壱道(宮城・20歳)が、新人選手の頂点に輝いた! 91回生のトップナインが激突するルーキーチャンピオン『若鷲賞』は、玉野競輪56周年記念の2日目、3月11日の第11Rで争われた。レースは伊原克彦―肥後公充、金沢竜二―菅田壱道、柴崎淳―藤野孝彦、神山拓弥―桑原亮―藤沢明弘で周回し、打鐘前上昇の神山が抑え主導権。すると3角8番手に置かれた金沢がカマシ気味に仕掛け2角で出切って先頭へ。番手へ飛びつき執拗に粘る神山と菅田が激しい競り合いを演じるも、最後は菅田が直線で抜け出しX! 大舞台で記念すべき初優勝を飾った菅田は「優勝なんて信じられない」と喜びのあまり放心していた。   

(2007年4月20日号)