【 競輪 keirin 】

後閑信一 今年初の記念V 
見事な中割りにもひたすら恐縮

〜 宇都宮G3開設58周年記念競輪決勝〜

 神山をかわして恐縮V、後閑信一(群馬・65期・37歳)が2年ぶりの記念優勝を飾った!
 栃木県・宇都宮競輪場のGV開設58周年記念「宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦」決勝は、5月20日第11Rで争われた。前・武田豊樹、後ろ・後閑の鉄壁連係で、神山雄一郎の9回目の地元記念制覇に期待が高まったレースは、武田が打鐘2センターで先頭に立つとホームで一気に加速した。
 主導権を取り切った武田は全速で逃げ、絶好の番手・神山のV濃厚かと思われた。が、バック7番手から捲って猛然と迫る伊藤保文を牽制するかのように、やや外に車を振った神山、中を割った後閑と、外強襲の渡辺晴智がほぼ同時にゴール。写真判定の結果、タイヤ差で後閑が辛勝した。神山援護を宣言していた後閑は「こんなつもりで来たわけじゃないのに申し訳ない」と表情を崩すことはなかった。

(2007年6月20日号)

ようやく調子を取り戻してきた後閑信一選手

優勝インタビューで恐縮する後閑選手