このところ各種企画書作りや観戦会のマネージメントなど裏方仕事が多く、いちギャンブル好きとしての活動(本場に行って打つ)が疎かになっているな、と我ながら感じていた昨今。楽しく連れ打ちできるお相手を探していたのである。そんな中、人づてにご紹介いただいたのが今回ご登場のこのお方!
ロックバンド「ツイスト」のリーダーでありドラマーの「ふとがね金太」氏といえば我々の世代にとってはかなりの有名人&ヒーローなわけだが、その金太氏、最近は公営ギャンブル関係のお仕事をなさっているらしい。早速アクセスをさせていただき、取材にご快諾をいただく。
待ち合わせたのは7月某日、戸田競艇のオール女子戦の場だ。
この日は台風接近で大荒れの天候。江戸川なら間違いなく中止、というところだが、もちろんやります戸田競艇。イベントホール脇で金太氏と待ち合わせると、もうすでに買い始めているご様子。
「TV局の人と一緒に来ると、最上階の貴賓席みたいなところに通されるじゃないですか。私、あそこが苦手で。勝ったためしないんですよ。やっぱりココとか、水面際とか、普通の席がいいですね」
あ、それは私も同様。VIP席や記者席で勝った記憶はない。おそらくハングリーさに欠ける場所なのだろうな、と勝手に推測しているが、単に貧乏性で肌に合わないだけかも(笑)。
金太氏は現在、テレ玉(埼玉県のUHF局)の公営競技情報番組『BACHプラザスペシャル』のメインキャスターをつとめる。各競技選手とのトークがメインとなるこの番組、公営競技自体にかなりの知識と造詣がなければできない内容だ。やはりかなり以前から個人的にもギャンブル好きで?
「いや、それが。番組のお話をいただくまではほとんどやったことがなくて。当初は、以前からやってみたかった深夜の音楽番組かと思ってたんですよ。ついに来たか! とガッツポーズ状態だったんですが(笑)」
右も左もわからぬ公営競技の世界。局側からのコンセプトは「当初は素人目線でOK。番組を通して育ってゆく金太」で、それならと出演を快諾。最初は本当に何もわからず、競艇に関しても出演した女性選手に番組中で「ツケマイ」の仕組みを教わったりしていたそうな。それが今では…
「都内のスタジオなどに入っている時には時間が空けば平和島あたりへすぐ行っちゃいますね」というほど、公営競技が日常にある生活を送っているのだそう。
などど、色々話しているうちに、恒例の舟券勝負ターイム! まずは軽く…と少しづつ買った8R。金太氏、いきなり3艇ボックスで3連単2240円をゲット! 氏の舟券戦術はいたってオーソドックス。まず勝負レースをきちっと選ぶ。そして展示タイムを克明にメモし、買い目は主に2連単。イン艇中心の堅い買い方だ。対して、ついつい穴目に走ってしまう浅薄な私。
9Rは共に見逃したが、終わって配当を見ると、2連単4.3倍のド本命筋…はいいとして、なんと2連複の方が4.9倍とツイているではないか!? こういうこと多いよね、最近。「ああ、もったいなかったかな!」と悔しそうな金太氏。
そしていよいよ勝負の10R。
【10R 戸田特賞】
1.若山美穂
2.西茂登子
3.土屋千明
4.濱村美鹿子
5.高橋淳美
6.山川美由紀
スタ展は▲612345。本番でも山川の前ヅケは必至。そうすりゃカド・土屋の一発は十分ある! センター強い戸田だし! と思った私は3連単3=6−14、そして更に穴で3−5=6まで購入。対する金太氏はきっちり2連単で6から3・4・5へと。
そしてレースは…私の期待を背負った土屋がSヘコみ、5コース・濱村のマクリ。山川がインきっちり逃げて6−4−1。金太サン、お見事!
…というわけで今回は私の惨敗。
舟券を的中させ大喜びの金太氏。なかなかお強い!
台風が近づく中、終了後は川口駅前の居酒屋にて反省会…というより、お互いに「レースギャンブルは楽しいですよねぇ」と会話を交わす。落ち込み激しい公営競技界の話になると「やはりPRが下手ですよね。世間のスポーツみたいにもっとスターを作らないと。スターができれば、自然とその『ライバル』も現れて…」と、芸能界を渡り歩いてきた氏ならではのストレートなご意見も。今後も業界のメジャー化のためにご活躍をお願いいたします!
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●金太氏司会の『BACHプラザスペシャル』。8月の放映予定日は18日(土)および21日(火)。
●ふとがね金太氏 最新作CD 『 YOITOSA 』 全5曲入りミニアルバム。アジアンなメロディーとビートにハードロックの要素も入った大人のポップスが満載!
(2007年8月20日号)
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