【 競輪 keirin 】

渡辺晴智が山崎、小嶋の2強を抑えて、
G1初制覇  地元エースが期待に応えた

〜 静岡G1第61回日本選手権競輪決勝 〜

 地元エースが決めた! 渡辺晴智(静岡・73期・34歳)が歓喜のG1初制覇―。静岡県・静岡競輪場のG1第61回日本選手権競輪決勝は、3月23日の第11Rで争われた。静岡勢で唯一決勝に駒を進めた渡辺は2強の1角・山崎芳仁マークで必勝を期して臨んだ。
 レースは、正攻法・山崎―渡辺―合志正臣を赤板上昇の平原康多―藤原憲征が抑えると、続いた小嶋敬二が中部3車を連れ打鐘先行。しかし、山崎は2センターからの山おろしで小嶋を一気に叩き、ホームで主導権を奪い、4回転パワー全開の逃走劇。2角から平原が巻き返すも不発に終り、直線で渡辺が抜け出し、中割った合志を振り切って快勝、15年目で初のG1優勝を飾った。
 「決勝は山崎君のおかげ。マスコミも静岡勢も僕を盛上げてくれたので、その気持ちに応えられて本当によかった。僕だけの力で獲ったタイトルだとは思っていません。南関勢一丸となった結果だと思います」と渡辺は謙虚に感謝を口にした。なお、6日間の車券総売上は213億7372万8500円で目標の210億円を上回った。

(2008年4月20日号)

地元、静岡勢の仲間に囲まれ、
ガッツポーズの渡辺晴智

ゴール前、1番車・渡辺が差し切りV 
2着は8番車・合志、3着は5番車・山崎 


【 競輪 keirin 】

在校成績1位の鈴木雄一朗が豪脚捲りV!

〜 日本競輪学校94回生徒卒業記念レース決勝 〜

 在校1位の実力証明! 鈴木雄一朗(23歳・東京)が卒業チャンプ―。日本競輪学校の第94回生徒卒業記念レース決勝は3月26日、静岡県・伊豆市の同校南400ピストにて争われ、正攻法から引いた鈴木が、バック7番手から一気に踏み込むと直線大外を桁違いの伸びで突き抜け快勝、藤野孝彦(佐賀・91期)以来、3期ぶり17人目の在校1位の卒機記優勝を果した。「これに恥じないように、練習して期待を裏切らないよう頑張りたい。目標は大学の先輩でもある小嶋敬二さん」と鈴木。なお、94回生76人は5月1日選手登録後、7月に各地競輪場でデビューする。

(2008年4月20日号)

94回生の頂点に立った
鈴木雄一朗(23歳・東京)

左から2着・不破将登、優勝・鈴木、
3着・脇本雄太