【 競輪 keirin 】

岡部芳幸が今年初の記念V 豪脚捲り炸裂!

〜 宇都宮G3開設59周年記念競輪決勝 〜

 岡部芳幸(福島・66期・37歳)が今年初の記念V―。栃木県・宇都宮競輪場のGV開設59周年記念「宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦」は、5月20日の最終第11Rで争われた。武田豊樹目標の神山雄一郎に地元Vへの期待が懸かったレースは、赤板上昇の小嶋敬二が打鐘で岡部を叩き先行。武田は後方まで引き4角からカマすが、小嶋も抵抗し両者激しくもがき合う。2角で小嶋が振り切ると、熾烈な先行争いを尻目に脚を溜めていた岡部がバック8番手から発進。猛烈なスピードで前団に迫ると直線で鋭く伸び、今年初の記念V。神山は巧みにコース突くも2着に敗れた。岡部は「子供の運動会に行けなかったので一着になって華を添えたかった」と子煩悩ぶりを披露した。

(2008年6月20日号)

会心の勝利に笑顔を浮かべる
岡部芳幸選手


【 競輪 keirin 】

第1回自転車スプリントGPトリックスターin 丸の内
初代王者にアテネ銀メダルの長塚智広選手

〜 東京・丸の内「丸の内仲通り」 〜

 東京・丸の内の路上で5月18日、財団法人JKA・同日本自転車普及協会主催の「第1回『自転車スプリントGPトリックスター』in丸の内」が開催された。8名の選手が参加、アテネ五輪銀メダリストの長塚智広選手が初優勝した。
 皐月晴れの日曜日、約6000人のファンが見守る中、1対1で150bの短距離を競うレースが行われた。同競技は「2008年北京五輪自転車競技」と「2016東京五輪招致」PRを兼ねたイベントで、特別ゲストに元ヤクルトスワローズ選手兼監督の古田敦也氏が出席。
 競技参加者は長塚智広(04年アテネ銀メダリスト)、永井清(08年北京五輪自転車競技日本代表)、西谷岳文(98年長野冬季五輪ショートトラック金メダルスト)、加藤慎平(05年KEIRINGP王者)、山口幸二(98年KERINGP王者)、平原康多(S級S班・06年ふるさとダービー富山優勝)、内田慶(S級1班・04年全プロ4kmIP優勝)、東矢昇太(中央大・07年全日本アマチュア競輪優勝)の8名。中央大生の東矢選手以外は、競輪場では有名なスター選手ばかりだ。
 競技は丸の内仲通りの道路に特殊木製合板を使用した全長300m、幅3.5mの自転車専用路を設置。その内150mの単距離を1対1で競うものだ。
 決勝戦は今夏の北京五輪自転車競技日本代表の長塚と永井で争われ、僅かの差で長塚智広が初優勝。「「ビル街で沢山の人に自転車競技を見ていただき、光栄です。北京オリンピックでも頑張ります」と長塚選手。

(2008年6月20日号)

決勝戦でゴールし、
ガッツポーズをする長塚智広

レース終了後、記念撮影に応じる8選手たち