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仕事も博打も豪快な伊集院静さんとの再会 10月5日号


  

 直木賞作家の伊集院静さんが競輪場に顔を出してくれました。第55回オールスター競輪(前橋9月13〜17日)の初日の朝にスポニチのレース部長から現場担当の記者に連絡が入り、もしかすると伊集院さんが前橋競輪場に行くかもしれないからよろしくとの連絡が入りました。

 楽しみに待っているとお昼頃に記者室に顔を出してくれました。挨拶の後にいつものことですが、まず最初に「家族は元気か…」と声を掛けてくれました。
 
 そして「仙台の自宅は半壊の状態のままで、まだ業者が修理に来てくれないよ…」開催場に伊集院さんが顔を出すのは競輪祭(小倉)が最後で約10年ぶりになると思います。記者席では多くの記者、関係者と昔話で盛り上がっていました。私が最後に伊集院さんと会ったのは数年前に伊集院さんのお父さんが亡くなられたときでした。1月の競輪祭開催中のことだったので私は葬儀には参列できなかったので、競輪祭終了後に山口県防府市の自宅にお参りをさせていただくために伺いました。
 
 伊集院さんは「おう来てくれたか…まだ葬儀屋に支払いをしていないから金はいっぱいあるぞ…、食事に行こう」と言って私達夫婦を感じ良い和食店に案内してくれました。葬儀も終わり数日経つので心の整理が付いたのでしょう。冗談まで言って我々を迎えてくれました。
 
 そして今年の1月に伊集院さんが命名してくれた私の末娘の倫子の結婚予定の報告のために手紙を出したところ、電話を頂き色々と話をさせて頂きました。結婚式では心温まるメッセージとご祝儀、豪華な花を頂きました。多忙な伊集院さんと電話で話せるだけでも嬉しいのに今回まさか競輪場で会えるとは。緊張でしどろもどろになっている私に「お前は、相変わらず訳分からないな…、ところでお前が引退して電話投票はするものの本場に行かなくなったら生活が楽になったよ…」と言って大きな声で笑っていました。最終レースが終わり挨拶すると、「ドリームレースが当っちゃって儲かっちゃったよ…」と言ってニコニコ顔で競輪場を後にしました。村上義弘・成田和也・伏見俊昭の4・3・8での入着で2車単2600円、3連単8190円でした。周りの情報? では2百数十万円の払い戻しを受けたと聞きました。仕事も博打も豪快な伊集院さん健在でした。

 (平成24年10月5日号)


  


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