5年連続で新潟県・弥彦競輪場での開催となった「第42回寛仁親王牌 ・ 世界選手権記念トーナメント」を本場で取材しました。弥彦を訪れたときは14期同期の本間英 樹（引退）の経営の鉄板焼（ピットイン英 ）に同期で集まることが恒例になっています。地元からは原田則夫（引退）、現在は岐阜新聞の競輪担当記者の浜崎幸信、昨年からは地元ファン代表？ の塩崎さんも入っての食事会です。ビールから始まり、新潟のお洒で盛り上がりました。

　鉄板焼と言っても記憶に残る料理は無い気がしますが、ラーメンだけは絶品。今回も〆 に注文。しばらくして酔つばらいの店主が「はい黒ラーメン」と言ってテーブルに差し出しました。グロテスクで見た通りで嫌でしたね。私以外は、はっきり言って味覚音痴。普通のラーメンが良かった私は「余計な事しやがったな」と一言。

　翌日再度（ピットイン英）に行きました。鬼脚を好きな芸者さんの葵姐さんと一緒になり、また盛り上がりました。〆にラーメンを注文したのですが、しばらくして女将さんが鬼脚の頭髪を気にしてか笑いながら「ふっさふっさラーメンです」と言ってふわふわした岩海苔をてんこ盛りにして差し出しました。黒ラーメンよりはましでした。しかし私は、「また余計な事し やがって」と叫びました。 脚は普通が好きなのです。

　寛仁親王牌決勝戦は金子目標から園田が鋭く伸びてGI 初制覇を飾りました。レースは新田が前受けし、残り2 周の赤板で武田が前出て脇本を迎え入れ番手に飛び付きました。

　金子は一瞬で競り負けた格好になりました。脇本―武田―神山となり関東勢有利になりました。最終 2 コーナーから新田が仕掛け、バックから金子も仕掛けるが共に不発。

　しかし園田はスピ ードをもらいました。神山が内に踏んだので外に踏むコースができたのと同時にさらに惰力をもらい、他の選手とのスピ ード差が出ての勝利でした。金子は何はともあれ、脇本後位に再度追 い上げて競らなければなりません。マーク屋だった私は、 現役の頃、目標の自力型の後ろを競られたら、とことん競って相手に勝たせないという気持ちで走っていました。当然目標の自力型が有利になります。マーク屋でばない金子にそれを求めるのは酷かもしれませんが今後の課題だと思います。

(8月20日号）