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 刑務所に連れて行かれそうになりました。私は福井記念の前半2日間の仕事でした。初日、福井駅からタクシーに乗り、行き先を競輪場にと伝えたのですが、 運転手さんが「分かりました。刑務所ですね 」と言ったので驚きました。私が再度競輪場へと伝えたら「あっ競輪場ですか…刑務所も近くなもので… 」でした。運転手さんは私をどのようにみたのか不思議でしたが、私を鬼脚刑事(デカ)と思ったものかと考えております。

 今回も行きつけの親子で競輪ファンの寿司屋にも行き、また地元競輪ファンとも食事をし交流を持つことが出来ました。

 決勝戦は野原雅也―脇本雄太―稲川―村上で先制し、脇本が優勝しました。地元勢2 名が優出し、しかも地元の脇本が優勝したことで地元も盛り上がり最高の結果になったと思います。そして今開11の野原の成長ぶりは著しいものがありました。今回で自信も付け、もう鎖骨骨折の影響も無くなり、気持ちでも負けない精神力を持ち、今後上位戦でも力を出し切る走りがこれから出来るはずです。ガールズの小川美咲さんと結婚していますが、女の子が産まれたことを嬉しそうに私に話してくれました。家庭を持ったことで安らぎを得ました。このことで、野原は安定した走りが出来るでしょう。大レースが楽しみですね。

 弥彦記念では地元諸橋愛が優勝しました。勝ち上がり戦では後方に置かれた不利な位置から上手くインコースに突っ込んだレースを2 度も見せ決勝戦に勝ち進みました。二日目優秀戦では吉田の後ろを同じ関東の木暮と競り合いました。結果は共倒れでした。賛否両論でしょうが私はこの関東同士の競り合いを良いレースだったなと思いました。両選手が自身の考えで真剣勝負をしました。数年前からレースで諸橋は木暮と同乗してもマークしなくなりました。私に諸橋は「納得のいくレースをしたいのです。自力型が自分だけ届くような選手には付けたくないのです。ただ話し相手が少なくなってきますが…」と自身の思いと、少し笑いを誘うような話をしてくれました。今は自力選手に胡麻を播るマーク屋が多い中、諸橋は現在、 力、 技術ともにNO1 であり戦うマーク屋で す。

応援しています。 

(8月20日号)


  


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